自由な形式の表表現仕様とそれからのソースコード生成

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  • Tavlespec : Free-format Specification Table and Source Code Generation

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抄録

ソフトウエアシステムの開発において、世の中に提供されている開発方法・手順は、基本設計→機能設計→詳細設計、又は、システム分析・計画→システム設計→プログラム設計を行って、→プログラミング→テストを行うものが多い。しかし、このような工程で作られるドキュメントは、発注者が確認すべき外部仕様書なのか又はシステム開発者側で用いる内部仕様書なのかがはっきりせず且つ解り難いものになり勝ちである。この問題に対して、視覚的プログラミング環境の発展がある。その視覚的言語の1つとして、行列又は表の形式を用いるものがある。代表的なものとしては、JIS に制定されている決定表がある。しかしながら、これらには大きな欠点がある。それは、表の形式が固定的であることである。通常ある問題の論理・計算処理を考え、整理する場合、人は、問題に適した思考の流れと形式で整理する。この整理した結果に固定形式の既存ツールを用いようとすると、頭脳にある論理・計算処理の構造を、再構成することが必要となる。この論理の再構成の作業は面倒であり、記述もしづらいわけである。当然、論理の流れが不自然になるので、それにしたがって、記述したものが利用者(発注者)には解り難くなる。そこで、問題に適した思考の流れと形式で整理された論理・計算処理の仕様を、外部仕様書としてそれに一番適した自由な形式の表に記述し、そしてそれから、そのままプログラムモジュールが生成出来ることが望ましい。筆者らは、これを実現する方法を考案し開発したので報告する。

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