車両プローブ情報に基づく信号待ち車列長変動の分析モデル

抄録

近年,道路交通における効率性や快適性の向上を目指し,高度交通システム(ITS)に関する研究が多数実施されている.なかでも,カーナビゲーションシステムなど,個々の車両に搭載された各種センサから,走行速度や位置情報など走行車両についての様々な情報をリアルタイムに収集するプローブカーシステムが注目を集めている.本研究では,信号機に起因する交通渋滞について,赤信号中における車列長の増大と,青信号になり車両が順次発進することによる車列長の減少についてモデル化し,各信号サイクルにおける車列長を推定する手法を提案する.提案手法では,信号への車両の到着はポアソン過程にしたがうと仮定し,各信号サイクルについて車列長の推定を行う.提案手法の性能を評価するため,交通シミュレータを用いて評価実験を行った.実験では,車両群の一部をプローブカーとして無作為に抽出し,それらの走行軌跡情報をプローブカーデータとして,提案手法により車列長の推定を行った.その結果,誤差5台程度の精度で車列長が推定できることを示した.

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  • CRID
    1050292572137074048
  • NII論文ID
    170000086213
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00105097/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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