脈波センサを用いた筋活動量推定手法

抄録

表面電極を用いて筋電位を取得し,量的,時間的,周波数的因子を解析することで筋活動を評価することができる.筋電から人の行動や状態を認識する技術の研究は盛んに行われており,筋電信号で制御する義手やパワーアシストデバイスの制御などの腕や手の機能を支援するシステムに応用されている.しかし,筋電センサの多くは電極を装着するために導電ジェルやテープを肌に貼り付ける必要があり,装着脱着が面倒で,肌に負担がかかる.さらに,人の行動や状態を認識するためには複数の電極を装着する必要があるためユーザの負担はより本研究では,脈波センサを用いた筋活動量推定手法を提案する.脈波センサはスマートウォッチや活動量計に内蔵されており,心拍数を計測することを主目的としてユーザが手首に装着している環境を想定する.ユーザは上腕に伸縮性のあるバンドを装着し,ユーザが腕に力を入れることで,上腕の筋肉が収縮して腕が太くなり,バンドによって動脈が締め付けられ,手首で計測される脈波が弱くなる.提案手法は脈波計測値のパワースペクトルから 4 種類の腕の状態を識別する.ランダムフォレストを使用して 10 分割交差検証を行った結果,4 種類の腕の状態を平均精度 79% で認識できることを確認した.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050292572145185792
  • NII論文ID
    170000184723
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00210667/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ