クラウドにおけるPDEの考え方を用いたファイルシステムの検討

抄録

インターネットのサービスにおいて,データの保護が重要な問題となっている.ストレージシステムにおいては,フルディスク暗号化等の従来手法が一般に使用されているが,これだけでは鍵の開示の強要攻撃から保護ができない.機密情報の存在の否定を可能にする PDE (Plausibly Deniable Encryption) が提案されており,囮の鍵を開示することで鍵の開示の強要から利用者を保護することが可能になった.クラウドでの利用や仮想化技術の広まりによって実行時に主記憶装置が攻撃されることは検討すべき課題である.そこで我々は,PDE の考え方を用いた暗号化ファイルシステムを信頼できる実行環境 (TEE:Trusted Execution Environment) で実現する PTEE FS を提案している.本研究では攻撃者が囮鍵及び囮データの存在の知識に基づく攻撃への対策の検討を行う.PTEE FS の性能面については,クラウド上における実利用を模したモデルを利用し,クラウド上における実利用モデルとしてサーバ・クライアント間のファイル同期を用いて TEE 利用によるオーバヘッドが与える見積り性能の評価を行う.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050292572145188352
  • NII論文ID
    170000184780
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00210620/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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