教室における発言促進のための音環境生成システムの基礎評価

抄録

学習者同士で発言が活発に行われることは,学習意欲を向上させる上で重要である.しかし,教室内が静かなため,学習者が発言しづらい場面がある.本研究では,このような状況において発言を促す環境音を再生することで学習者の発言の敷居を下げることを目的とする.会話雑音をスピーカーで再生し,教室内を発言を促す音環境に維持するシステムを開発する.本システムは教室の音環境をセンシングし,発言を促すと考えられる一定の音量を維持する.システムによる会話雑音の再生に先立って,理工系大学の 1 年生を対象としたプログラミング演習の授業において実験を行った.教室の音環境の区分を計測する実験により,区分ごとに音量のばらつきがあるかを検証した.次に,教室内の音環境について被験者による主観評価実験を行い,本システムの音環境の判定結果が,被験者による教室内の音環境の主観的評価と一致するかを検証した.その結果,計測する教室内の位置や時間によって音圧レベルが変動することがわかった.また,複数の録音機器に渡って音圧レベルが変動する時点があることがわかった.

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  • CRID
    1050292572146511616
  • NII論文ID
    170000178907
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00193435/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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