植物収穫時品質に関与する経時特徴量の検討

抄録

日本の高度な栽培技術の喪失危機を解決し,熟練農業従事者の栽培技術を新規農業従事者への継承可能とするために,栽培技術を形式知化する研究が行われている.特に高品質な農産物の栽培には長年の経験と勘に基づく栽培技術が必要であり,新規農業従事者には敷居が高く,継承に時間を要する.植物の栽培は生育状況と 1 日の時間帯を長期的に考慮して行う必要があるが,これらを考慮した形式知化の研究は少ない.そこで本研究では,膨大な特徴量の中から関連性の高い経時特徴量を選択するために,特徴量選択手法として用いられる正則化回帰モデルを適用し,生育状況と時間帯を重畳させた経時特徴量を用いることで,植物収穫時品質に関与する特徴量を選択する手法を提案する.選択された特徴量を用いて植物収穫時品質の推定を行ったところ,特徴量選択を行う前より MAE と RMSE が小さい値であることを確認した.そのため,正則化回帰モデルによる特徴量選択手法を植物栽培環境に適用することで,生育状況と時間帯を考慮した経時特徴量の分析が可能であると考える.

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050292572146521728
  • NII論文ID
    170000178821
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00193349/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ