嗜好を重視した似顔絵生成システム

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  • A Preference-Driven Caricature Generation System

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抄録

コンピュータによる似顔絵生成に関する研究は,すでに数例行なわれており,特にPICASSOシステムでは,顔の特徴を誇張する際の制御に錯視を採り入れる[1]など,認知の仕方まで考慮した研究もなされている.本研究では,似顔絵を描かれた際の,嬉しい・嬉しくないという,受け手の嗜好を考慮した似顔絵を生成することを目的とする.この目的を果たすためには,好まれる顔のヒューリスティックスを利用することが必要不可欠であると考えられる.本稿では,本人の入力顔操作からそれらを定量化する試みについて報告する.具体的には,本人に入力顔を好みに応じて変形させ,特徴がない顔(平均顔)に,その逆変換を施す.その逆変換した画像から入力顔を補外することによって,本人好みの似顔絵を作成する.現在開発中である,本研究を目的とした似顔絵システムSpin:Stilted Portrait IllustratioN system(スッピンと発音)を用いた事例も報告する.

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