8086をターゲットとしたREDUCE 3.2の作成と評価

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  • Implementation and Evaluation of REDUCE 3.2 for the 8086 CPU

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抄録

ここ数年来、AI関連のソフトウェアシステムの開発が活発化してきている。特に核言語としてのLISP,PROLOGについては多くの処理系が32bitマシンを搭載したワークステーションをターゲットとしてインプリメントされている。また、IBM-PCに代表される超小型コンピュータをターゲットとした処理系も活発に行なわれているが、前者と比較するとどうしても実験用、あるいは教育用といった性格が強く、実用処理系とは言い難いものが多い。つまり、処理系はあるがアプリケーションレベルでは使用に耐えないということが言える。しかし、現時点の普及を考えるとPCクラスのハードウェアで動作する実用レベルの処理系が実現できればその影響カはより大きいと考えられる。我々は以前、68000MPUをターゲットとして実用レベルの処理系を目指したLisp68k^1を開発したが、その経験を活かして今回、8086を使用した一般的なパーソナルコンピュータをターゲットとした大規模プログラムを実行可能なコンパイラベースのLISP処理系,"AMI-Lisp"を試作した。また、アプリケーションの一例として大型機上の代表的数式処理システム,REDUCE3.2の全システムを移植する事ができたので報告する。

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