加速度ベース行動認識におけるレスポンス時間短縮のためのパラメータ検討

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  • 行動認識基礎

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既存のウェアラブルセンサを用いた行動認識技術では,センサデータを一度部分系列に分割して認識処理を行うため,行動の変化に対して認識結果の出力が遅れるという問題があった.そこで我々は行動の変化点に着目し,行動認識技術のレスポンス時間を短縮するための手法を提案している.しかし,提案手法における変化点検出や変化点直後のウィンドウサイズといったパラメータはよく検討されていない,という問題があった.そこで本稿では,人の行動の大規模データであるHASC Corpusを使用して実験を行い,提案手法における各種パラメータの検討を行った結果,並びに,従来手法との比較によって明らかになった提案手法の特徴について報告する.具体的には,変化点検出に使用するIIRバンドパスフィルタバンクについて,適切なフィルタ数およびその周波数を明らかにした.また,変化点検出後に設定する特別なウィンドウのサイズについて,サイズと識別精度の関係を明らかにした.従来手法との比較では,提案手法はウィンドウサイズとシフト幅が同じ場合,従来手法では平均2773msであったレスポンス時間を平均2035msへと短縮することを確認した.また,提案手法は計算量を押さえつつ,レスポンス時間と認識精度の両立し,かつ,レスポンス時間のジッタをおさえて安定した時間で認識結果を出力するという特色を持つことを明らかにした.

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