ソーシャルワーク(対人援助)におけるカルチュラルコンピテンス概念に関する考察

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タイトル別名
  • ソーシャルワーク(タイジン エンジョ)ニ オケル カルチュラルコンピテンス ガイネン ニ カンスル コウサツ
  • The concept of cultural competence in social work

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抄録

グローバル化に伴い、多文化共生の視点から福祉を捉えなおすことが重要となってきた。ソーシャルワーク分野においても、多文化背景の人々を排除することなく、クライエントの文化を基盤とした関係形成に移行している。本研究では、カルチュラル・コンピテンスの概念について、抽出された文献から最も引用されている3名の研究者の論点を中心に検討を行うとともに、カルチュラルコンピテンス概念に基づいた援助過程について考察した。その結果、カルチュラル・コンピテンスについてワーカー自身もしくは組織が、自らが属している文化を認識し、クライエントの文化に対する情報や知識を獲得し、それを尊重する技術を通して効果的な援助活動を行う能力かつその過程であることが共通して確認できた。また、ワーカー同士・ワーカーと上司・ワーカーと組織の相互作用に関係しつつ、多文化教育や訓練などによって積み重ねられ肯定的に成長していくものであることが明らかになった。

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