東北方言発話動詞シャベルとカタルの特徴的用法

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タイトル別名
  • トウホク ホウゲン ハツワ ドウシ シャベル ト カタル ノ トクチョウテキ ヨウホウ
  • Distinctive features of the verbs of utterance shaberu and kataru in the Tohoku dialect of Japanese

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抄録

東北方言シャベルは、共通語イウやハナスと肩を並べる「普通に使われる語」のようである。①共通語のイウの持つ意味領域を大きくカバーする。②共通語用法について「<相互的なシャベル>は、目的格「~を」をとらない」「~のことを」の形ならとる」と分析されていることと異なる。③共通語ハナスの意味領域もカバーする。東北方言のカタルの用法が共通語と異なる顕著な用法は、次のようなものであると言える。①北邨香代子他(1977)では、「カタルは個々の発話の集合である「談話」を指して用いることが多い」と分析されているが、東北方言カタルはそういう制限が見られない。②共通語ではイウを用いる場合に対してカタルを用いる用法がある。

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