低年齢の子どものインターネット理解と関連する要因

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抄録

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本稿では,低年齢の子どもたちがインターネットの存在と仕組についてどのように理解をしているのかその実態を調査するため,保護者評定によるインターネット理解尺度を作成した。さらに,作成した尺度を用いて低年齢の子どものインターネットの理解が,子どものインターネット利用や,保護者のインターネット利用に対する養育行動とどのように関連するか検討するため,3 歳から小学3 年生の子どもを持つ保護者を対象にWEB 調査を行った。その結果,幼児期はインターネットの存在や仕組を認識していない段階,あるいは,経験に基づく具体的で知覚的な理解の段階であることが多く,小学生になると徐々に経験に依らない抽象的・概念的理解が始まることが示唆された。また,年齢とインターネット利用時間の両方がインターネット理解と関連すること,フィルタリング等,養育者がインターネット利用に制限を設定した環境での利用経験や,その必要性について養育者が説明したり,話しあったりすることがインターネットに対する存在や仕組の理解を促す可能性が示唆された。

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