BCG副反応と川崎病に類似した血管炎を合併した一例
書誌事項
- タイトル別名
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- KAWASAKI DISEASE-LIKE VASCULITIS WITH GENERALIZED TUBERCULID AFTER BACILLE DE CALMETTE ET GUERIN (BCG) VACCINATION
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説明
症例は生来健康な 8 か月男児.BCG接種から 8 週間後に発熱,皮疹,腋窩リンパ節腫脹,BCG接種部位の発赤と潰瘍を認め入院した.血液検査で炎症反応が高く,心臓超音波検査で冠動脈の輝度亢進を認めたことから不全型川崎病と診断し,免疫グロブリン大量療法とアスピリン投与を行ったところ速やかに解熱した. BCG接種後に全身性結核疹を認めた報告は散見されるが,血管炎を合併した報告は稀である.本例ではBCG接種が誘因となり,結核疹などの副反応に加えて川崎病と類似した血管炎を生じた推察した.BCG接種後に発熱が遷延した場合には,心臓超音波検査で冠動脈病変を検索することが重要だと考える.
収録刊行物
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- 横浜医学
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横浜医学 73 (2), 35-39, 2022-06-30
横浜市立大学医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050292706282978560
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- ISSN
- 03727726
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB