看護場面における看護学生の危険認知力の評価 眼球運動指標の活用

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  • Evaluation of Nurse students’ risk awareness capability at nurse situation ― use of their eye movements index ―

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抄録

本研究は眼球運動指標を用いて看護学生の危険認知力と反応時間との関係を学年の違い、および危険箇所の危険認知反応から検討することを目的とした。対象者は看護大学1年生から4年生とし、学年別の群間比較を行った。対象者に危険な看護場面を5秒間呈示し、危険箇所を見つけたときにボタン押しをさせ、その際の眼球運動をアイマーク・レコーダー(nac8)で記録した。その結果、学年が進むにつれ、危険箇所へのサッケード定位が増加し、その箇所を危険と認知していた。また、危険箇所へサッケード定位してからボタン押しをするまでの反応時間は4年生が他の学年より短かった。これらのことから、看護の知識の増加に伴い、危険認知の際には危険箇所への選択的注視が行われており、なおかつ、その反応時間も短くなると考えられた。これらより、眼球運動は危険認知力の評価に有用であることが示唆された。

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