琉球土壤の理化学的性質 第1報 沖縄本島土壌の置換酸度及びpHについて

この論文をさがす

説明

土壤統分類法により分類された沖縄本島の土壤について塩化かり抽出pH値及び置換酸度を測定すると共に主要酸性土壤の緩衝作用について2、3検討した1).pH5.5以下の強酸性土壤が安田統及び中川統において夫々83%及び64%、具志堅統及び屋名座統において夫々79%及び52%を占め、土壤の各層を通じ強酸性土壤が大部分を占めている。摩文仁統においては酸性土壤は少なく、中性附近が48%でpH7.5以上のアルカリ性土壤が43%を占めている。2).置換酸性の程度はpH4.3以上の土壤においてはY_1の値が殆んど零に近いのでpH値で表わし、pH4.3以下の土壤においては同じpHの値でもY_1の値が著しく異なるのでY_1及びpHの両方の値で表わす必要がある。3).アルカリ添加量をY_1の培数で示した場合土壤のpHをあるpHにするために要するアルカリ添加量はY_1の値が小さい土壤ほど多い。

論文

収録刊行物

  • 沖縄農業

    沖縄農業 3 (1), 70-81, 1964-06

    沖縄農業研究会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ