沖縄県における児童の健康自己概念と学習意欲の関連

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タイトル別名
  • A study on self-concept of health and school motivation in children
  • オキナワケン ニ オケル ジドウ ノ ケンコウ ジコ ガイネン ト ガクシュウ イヨク ノ カンレン

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抄録

「健康な子とは?」という刺激語に対する連想語を教師に対する予備調査で収集し、それをKJ法に準じた形で整理し「児童の健康自己概念調査票」を作成した。そして児童を対象とした健康自己概念に関する調査を実施した。結果にクラスター分析を施し、人とのつながりを示す「連帯感」、自分の生活や学習のコントロール力に関係する「生活習慣・自己統制」、友達との関わり・活動を示す「屋外集団遊び」と心身のストレスを示す「心身の不健康」の4つの健康自己概念の特徴が明らかにされた。「屋外集団遊び」は「連帯感」を高め「生活習慣・自己統制」につながる可能性がうかがえた。健康の自己概念の4つのクラスターを学習意欲の指標である学習CAMI尺度との相関を求めた。健康自己概念の高さは、学習における「教師の援助の保有感」、「努力の保有感」「達成への統制感」と正の相関を示し、健康自己概念が学習意欲の高さにつながっていることが示された。健康自己概念の発達は「人とのつながりの中で規範に基づく行動と生活習慣の確立が、心身の健康に影響して意欲・やる気を喚起し,学習面の意欲につながること」が考察された。具体的には、集団活動・遊びの時間を日課に設け、保護者と連携して基本的生活習慣を確立すること、健康教育を充実しながら個々の児童生徒に健康の自己概念を育む必要のあることが提案された。

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