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- 1888年の磐梯山噴火と災害からの復興
- 1888ネン ノ バンダイサン フンカ ト サイガイ カラ ノ フッコウ
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Abstract
1888(明治21)年に発生した磐梯山の噴火は,日本では100年に1回程度しか発生しない山体崩壊による岩屑なだれ(以下,岩なだれと表記)であった。その堆積物の分布面積は約3.5km2,総体積は約12億m3と推定される。また,犠牲者は477人で,明治以降日本における最大の火山災害となった。この甚大な災害のため,当時の福島県では被害地域での聞き取り調査を実施し,災害の前兆から被害の様子までをまとめた。写真が普及しはじめた時代であり,新聞の大衆化などもあって,磐梯山の噴火は全国に短期間に伝わった。この噴火がきっかけとなり,火山の研究が進んだ。大規模な災害のため,国は全面的に福島県に協力し復旧復興に努めた。また,全国から多くの義援金が集まった。磐梯山地域は2011年にジオパークになることで,火山を学ぶ機会が増え,火山リテラシーが高まってきた。
Journal
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- 水利科学
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水利科学 (380), 45-69, 2021-08
東京 : 日本治山治水協会
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050293191191435776
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- NII Article ID
- 40022676007
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- NII Book ID
- AN00125003
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- ISSN
- 00394858
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- NDL BIB ID
- 031660823
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- journal article
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- Data Source
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles