夏季の高温・少雨がクリの収量および品質に及ぼす影響と対策技術の開発

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タイトル別名
  • The effect of high temperature and little rain in summer on yield and quality of chestnut fruits, and development of the cultivation technique to diminish it
  • カキ ノ コウオン ・ ショウ ウ ガ クリ ノ シュウリョウ オヨビ ヒンシツ ニ オヨボス エイキョウ ト タイサク ギジュツ ノ カイハツ

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抄録

気候温暖化の影響から温暖地域のクリ主産地では、生産量や品質が不安定となっている。今後、温暖化の進行で岐阜県内でも同様の影響が懸念されることから、対応技術を検討する必要がある。そこで、本報では人工的な高温・少雨環境下におけるクリの生育を調べることで、夏季の高温・少雨がクリの収量や品質に及ぼす影響を明らかにするとともに、その対策技術を開発し、効果の実証を行った。その結果、クリ樹を「高温・少雨」条件下で栽培すると、生理落果が多く小果となり減収するとともに、シワ果の発生増加により品質が低下する可能性が示唆された。対策技術として、クリ若木に対する木材チップ堆肥によるマルチ処理は、夏季における土壌水分の減少を防ぎ、クリ果実の収量及び品質の低下を防ぐ可能性が示唆された。

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