北海道の蒸気式催芽における食酢を利用したイネ褐条病およびイネ苗立枯細菌病の防除

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タイトル別名
  • Control of bacterial brown stripe and seedling blight of rice using vinegar during steam germination in Hokkaido, Japan
  • ホッカイドウ ノ ジョウキシキサイガ ニ オケル ショクズ オ リヨウ シタ イネカツジョウビョウ オヨビ イネ ナエ タチガレ サイキンビョウ ノ ボウジョ

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説明

北海道では,イネの褐条病と苗立枯細菌病の防除対策として,酸度4.2%の穀物酢を用いた食酢液による循環式催芽が用いられている。本研究では,蒸気式催芽を行う場合の食酢を用いた両病害の防除法について検討した。防除効果と食酢の種子発芽に対する影響から,浸種後半に食酢2%液で浸種する方法が適切であった。一方,浸種した種子を催芽直前に食酢液に短時間浸漬する方法は,浸種中の処理に比べ高い食酢濃度が必要で,防除効果と種子発芽への影響から実用的では無いと考えられた。以上の結果から,浸種期間中の最後の水交換時から食酢2%(50倍)液で種子を基本48時間(許容範囲24時間~72時間)浸種する方法を北海道における蒸気式催芽を行う場合の食酢利用方法とした。

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