日本産加工食品の輸出継続の課題と効果 : こんにゃくの分析を中心に

書誌事項

タイトル別名
  • The problems and effects of continuing the processed food export from Japan : Konjac case study
  • シンポジウム 日本産加工食品の輸出継続の課題と効果 : こんにゃくの分析を中心に
  • シンポジウム ニホンサン カコウ ショクヒン ノ ユシュツ ケイゾク ノ カダイ ト コウカ : コンニャク ノ ブンセキ オ チュウシン ニ

この論文をさがす

説明

これまでの加工食品の輸出はその規模や成長速度の大きさから,日本からの農産物・食品全体の輸出金額の増加に大きく貢献してきた。しかし,日本国内の農業・経済・雇用への帰属割合はそれほど大きくなかった。今後の加工食品の輸出のあり方を考える際には,日本国内への帰属割合が高いフードバリューチェーンをいかに構築し成長させるかという視点も求められてくるだろう。そこでこんにゃくという具体的な品目における先進事例の聞き取り調査を中心に,輸出継続の課題と効果について分析した。課題としては,(1)輸出継続条件の増加,(2)競争の激化,(3)輸出の大きな不安定性,(4)輸出取組主体数の増加と性格変化,(5)業界全体の活性化への広がりが見られないことが挙げられた。効果として,(1)国内市場の補完効果の多様化,(2)情報収集機会や人的ネットワークの拡大があげられる。

収録刊行物

  • 開発学研究

    開発学研究 31 (2), 15-23, 2020-12

    藤沢 : 日本国際地域開発学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ