Development of a new rice cultivar for sake brewery “Fukunoka”

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  • 酒造好適米新品種「福乃香」の育成
  • シュゾウ コウテキ ベイ シン ヒンシュ 「 フクノコウ 」 ノ イクセイ

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(1)「福乃香」は、2019年に福島県で酒造好適米として奨励品種に採用され、品種登録出願された。(2)「福乃香」は、2004年に「静系(酒)88号(のちの誉富士)」を母に、「山形酒86号(のちの出羽の里)」を父として交配し、初期のF1~F3世代を集団養成し、F4世代で個体選抜を行い、F5世代以降は系統育種法により選抜、固定を図った。(3)「福乃香」の特性は、以下のとおりである。A 出穂期、成熟期は「五百万石」より10日程度遅く、福島県では“中生”である。B やや長稈で“中間型”の草型、耐倒伏性は“中”で「五百万石」よりやや強く、「夢の香」よりやや弱い。C いもち病真性抵抗性遺伝子型は、“+”と推定される。D 障害型耐冷性は、“やや強”で「五百万石」よりも優れる。E 収量は、「五百万石」並~劣る。F 酒造適性は、「五百万石」より溶けやすく、酒化率が高い。製成酒は、味及び香りともに良好で、「五百万石」よりも優れた酒質である。(4) 栽培普及地帯は県内平坦部である。(5) 栽培上の留意点として、多肥栽培は倒伏の恐れがあるため避ける。また、過度な追肥は、粗蛋白質含量の増加及び玄米品質の低下を招くので避ける。いもち病のほ場抵抗性は,“中”であることから適期防除に努める。整粒歩合が低いと精米時の砕米率に影響するので、適期刈取を行う。

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