IoTデバイスの通信セキュリティ向上のためのホームネットワーク仮想化フレームワークの提案

抄録

近年,IoT (Internet of Things) が注目を集めるようになり,今後あらゆるモノがネットワークに接続され,利用されることが予想される.しかし,IoT の発展により利便性が高まる一方で,セキュリティ上のリスクも高まっている.IoT デバイスはリソース制限により,適用できる機能が限られるという問題点があり,セキュリティ対策の適用は困難である.また,今後はホームネットワーク内で閉じたデバイス間の通信によって連携を行う形になることが想定され,各デバイスにおいてアクセス制御等の更なるセキュリティ対策を行う必要がある.そこで本研究では,各 IoT デバイスに柔軟にセキュリティ対策を適用するために,コンテナを用いて IoT デバイス間通信を中継することで,各デバイスに対して,仮想的にセキュリティ対策を適用できるシステムを提案した.また,ホームネットワーク内の通信のトラフィック情報は既知であるため,提案システムでは OpenFlow を用いて,ホームネットワーク内の通信を監視するフレームワークの構築も検討した.そして,IoT デバイス間で閉じた通信を行うシミュレーションの評価を行い,ホームネットワークにおいてセキュリティ要件を保つことを示した.

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