能動的な行為を受動的な行為に見せかけることによる受容性の変化を用いた周囲の人の不快感の軽減手法

説明

私たちが日常生活でとる行為は多様であり,それぞれ社会的受容性は異なる.多様な行為の中でも貧乏ゆすりや力強いタイピングといった無意識な不快行為は,他人への直接的な害は小さいが,一部の不快と感じる人の意見が強くなる傾向があり,禁止・矯正されることが多い.そこで本論文では,無意識な不快行為を,その行為者が「自発的にしている能動的な行為」ではなく,「物や環境によって強いられている受動的な行為」に見せかけることで周囲が納得するような情報の提示を行うことで周囲の人の不快感を軽減する手法を提案する.無意識な不快行為の一例として貧乏ゆすりに注目し,貧乏ゆすりを受動的な行為に見せかける方法として足に電気刺激装置をつけて機械にやらされていると見せかける手法を提案し,評価実験を行った.実験の結果,機械にやらされていると見せかける貧乏ゆすりは受容性が高くなり,不快感を軽減できる可能性が示唆された.

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