憲法第9条=幣原発案説の再考 : -笠原十九司説の批判的検討-

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  • ケンポウ ダイ9ジョウ=ヘイゲンパツアンセツ ノ サイコウ : カサハラ ジュウキュウシセツ ノ ヒハンテキ ケントウ
  • ケンポウ ダイ 9ジョウ = シデハラ ハツアンセツ ノ サイコウ : - カサハラ トクシ セツ ノ ヒハンテキ ケントウ -
  • A Critical Consideration of Kijuro Shidehara's Proposal for Article Nine of the Constitution of Japan : Using a Study by Tokushi Kasahara

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戦争の放棄を規定した憲法第9条の発案者については,今日,幣原=マッカーサー“合作"説が多数説であるとされているが,幣原喜重郎を発案者とする幣原発案説も,依然として有力である。そのなかでも,近年,注目されているのが,笠原十九司氏の著書である。この著書は,「日本国憲法第九条の発案者が幣原喜重郎であったことを証明して,戦後長年にわたって繰り広げられてきた論争に『終止符』をうつことを目的とし」たものであるが,しかし同書によって実際に「終止符」が打たれたのかといえば,決してそうはみえない。むしろ論争は,拡大してきているのではないか。そこで本小論では,笠原氏の著書を批判的に検討し,これをとおして,第9条=幣原発案説を再考した。

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