SPARK: マルチエージェントによるマインドマップに基づいたアイデア創出支援ツール
説明
新しい製品の開発や,課題の解決にはアイデアが必要となる.有効なアイデアを生み出すためにはしばしば多くの時間が必要となるが,この問題を解決するための方法の一つとしてマインドマップが使われている.マインドマップは中心に主題となるキーワードや文章を配置し,そこからキーワードを木構造に派生することで,考えの整理を支援するツールである.しかし,マインドマップを作成するときに,派生させるキーワードが思いつかなくなることや,マインドマップが大きくなるとアイデアとして整理するのが難しくなるという課題がある.そこで,本研究ではマインドマップを用いてアイデアを考える際に,考えの発散を支援する討論者エージェントと,考えの収束を支援する司会者エージェントを導入することで,アイデア創出を支援するシステム SPARK(Support system for mind maP-based ideA cReation with multi agents using Keywords)を提案する.本研究では 21 名の学生を対象に,SPARK を用いてアイデアを作成し,エージェント支援の影響を比較するために作成されたアイデアの評価を行った. 作成されたマインドマップやアイデアを分析した結果,被験者は討論者エージェントの提案を受けて考えを広げていることや,エージェント支援がある状態で作成されたアイデアはより多くの被験者によって採用されることがわかった.
収録刊行物
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- 第30回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集
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第30回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集 158-165, 2022-10-17
情報処理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050293865796904832
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB