電力消費量のグループフィードバックが省エネルギー行動に与える影響に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Research on the impact of group feedback of electricity consumption on energy conservation behavior
  • デンリョク ショウヒリョウ ノ グループフィードバック ガ ショウエネルギー コウドウ ニ アタエル エイキョウ ニ カンスル ケンキュウ

この論文をさがす

抄録

電力消費量をフィードバック(見える化)することで省エネルギー行動を促す手法が近年,注目されている。しかし,フィードバックには,個人情報の漏洩などのプライバシーに関する問題が指摘されている。そこで,本研究では,匿名化された情報のフィードバックにより人々の省エネルギー行動を促すための一つの手法として,グループフィードバックに着目し,省エネルギー行動及びその規定因への影響について分析を行った。具体的には,横浜市内にある集合住宅を対象として,全74世帯を介入群(36世帯)と対照群(38世帯)に分け,介入群にのみ棟全体の電力消費量の測定結果及び省エネアドバイスをまとめたリーフレットを配布するグループフィードバックを行った。全世帯を対象に事前及び事後にアンケート調査を行ったところ,介入群のみで省エネルギー行動の規定因の一つである記述規範の評価が事後に有意に高まることが確認された。ただし,省エネルギー行動として取り上げた6項目については事前と事後に有意な差はみられなかった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ