エリザベス朝・初期スチュアート朝イングランドの酒場の世界

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  • エリザベスチョウ ショキ スチュアートチョウ イングランド ノ サカバ ノ セ

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当時のイングランド社会において、居酒屋の性格を有するものに大別して、旅籠(Inn)、葡萄酒屋(Tavern)、酒場(Alehouse,Tippling house)の三つのタイプが存在した。本稿は、そのうち、下層階級の人々にとって極めて重要な役割を果したと考えられる酒場の世界について、若干の考察を試みようとするものである。この酒場の世界に関しては、一九世紀後半から二〇世紀初頭にかけて活躍した禁酒主義者や尚古学者による断片的な記述やアイルズ(C.M.Iles)、ブレサトン(R.E.Bretherton)研究を除いては、ごく最近まで、歴史家による本格的研究はほとんどなかったと言ってよい。このように、酒場の世界が長い間歴史家たちによって等閑視されてきたのはなぜなのだろうか。

Journal

  • 駿台史學

    駿台史學 65 55-122, 1985-10-20

    駿台史学会

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