中学生の質量概念を深める授業実践

抄録

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紀要論文 / Departmental Bulletin Paper

物体のもつ性質である「質量(慣性質量)」は,地球上でも宇宙空間でも変化しない。しかし,「重さ(重力)」は,物体のもつ性質ではなく物体が地球から受ける力であるため,物体のおかれた環境によって変わる。中学生が物体の運動を学ぶ際,力として重力が与えられる場合が多く,重さと質量の混同に起因する誤概念が散見される。本授業実践では,質量の異なる台車の,斜面を下る運動を比較することで,物体の「動きにくさ(慣性)」の指標としての質量に気付かせ理解を深めることをねらい,授業実施前後で生徒の「質量」の理解がどのように深まったかを調べた。

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