高齢者に対する認知症関連政策と認知症ケアが抱える課題

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  • Dementia-Related Policies for the Elderly and Challenges Facing Dementia Care
  • コウレイシャ ニ タイスル ニンチショウ カンレン セイサク ト ニンチショウ ケア ガ カカエル カダイ

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超高齢社会となったわが国では、認知症高齢者の増加も社会的に対応しなければならない課題である。振り返ると、高齢者の介護は家庭で担うことが一般的であり、認知症(痴呆症)であっても例外ではなかった。 その後、高齢者に関する制度や社会保障制度の整備が進んだこともあって、医療機関や地域における施設がその受け皿となっていった。受け皿が整備されていったことにより、認知症(痴呆症)高齢者への対応は脱家族化していくことになる。 2000 年4 月以降、介護保険制度が開始されたが、これを転換点として認知症(痴呆症)高齢者は家庭へ回帰することになっていく。しかしながら、これまでの間、認知症(痴呆症)高齢者へのケアは医療機関や地域における施設が対応してきたことから、在宅における介護サービスでのノウハウは十分なものであるとは言えない。 そして、介護保険制度では地域包括ケアシステムの推進が進められており、そこでは「住み慣れた地域での生活」を実現するため、「地域」を概念的に包括したキーワードとして掲げていることから、特に在宅における認知症ケアのあり方やノウハウの構築を進めていかなければならない。

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