現代日本の蓄積様式の変容と産業構造 : 設備投資の産業連関構造の分析を中心に

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  • ゲンダイ ニホン ノ チクセキ ヨウシキ ノ ヘンヨウ ト サンギョウ コウゾウ : セツビ トウシ ノ サンギョウ レンカン コウゾウ ノ ブンセキ オ チュウシン ニ
  • ゲンダイ ニホン ノ チクセキ ヨウシキ ノ ヘンヨウ ト サンギョウ コウゾウ : セツビ トウシ ノ サンギョウ カンレン コウゾウ ノ ブンセキ オ チュウシン ニ
  • Transformation of Modes of Accumulation and Industrial Structure in Contemporary Japan: : Focusing on the analysis of the input-output structure of capital investment

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抄録

産業連関表の付帯表である「固定資本マトリックス」や機械受注統計を用いて,固定設備の種類とその販路としての資本形成部門との連関を検討することで,現代日本における資本蓄積の構造とその変容について検討した。国内の粗投資額は2000年代から11年にかけて縮小した後,10年代に回復した。ただし産業別純投資額は,00年代に内需産業を中心に多くの産業で減退した一方で機械産業で拡大した。さらに,11年の純投資額は輸出産業を含めて大幅に縮小し,一国全体で純投資がマイナス,すなわち縮小再生産に陥った後,純投資額は10年代も低迷が続いた。10年代の粗投資額の回復については,輸出拡大を起点とする一般機械産業の拡大再生産とともに医療・福祉分野での投資拡大がみられ,00年代に投資が手控えられていた電力や運輸,商業,情報通信,建設業などでの粗投資額も若干拡大したが,電機・自動車産業の投資が停滞するなど,全体として停滞状況が続いている。

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