COVID-19感染拡大状況継続下における鹿児島大学新入生のセルフチェックによるストレス反応と生活習慣との関連

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  • Relationship between stress reaction and lifestyle habits in a self-check survey of Kagoshima University freshman under the ongoing COVID-19 Pandemic

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抄録

COVID-19感染拡大状況が継続した2021年度新入生を対象に学生によるストレス反応のセルフチェックを継続して行った。今年度は活動制限が残る中での生活習慣の実態とストレス反応との関連について分析し、その対応策を探ることを目的とした。  その結果、食事については、朝食摂取をよくする者が約40~50%、食事バランスをよく考慮する者が約20%で良好な食行動を取る者が多く、良好な食行動をとる者はストレス反応得点が低かった。運動については、運動をする者が約90%以上と多く、運動をよくする者はストレス反応得点が低かった。睡眠については、睡眠平均時間では「8時間以上」約15~20%、「6~8時間以下」60~70%、睡眠充足感では「よくとれた者」約25~35%、「中間群」約55~60%で、多くの者が良好な睡眠状況であり、ストレス反応得点も低かったが、睡眠時間変動では前期から後期にかけて増加する傾向があり、時間変動がよくあった者はストレス反応得点が高かった。アルバイトについては、前期から後期にかけて大きく増加したが、ストレス反応得点とは関連がなかった。休息日については、休息日をとれた者はストレス反応得点が低かったが、前期から後期にかけて、休息日をとれる者が減少した。  鹿児島県における1回の緊急事態宣言と2回のまん延防止等重点措置の発出で行動制限が行われた状況の中、本学新入生の生活習慣は比較的良好であり、前期から後期にかけてやや乱れる傾向が一部みられたが、良好な生活習慣行動をとれる者はストレス反応得点が低いことが分かった。

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