市町村社会福祉協議会の設立過程と実践理論の形成

書誌事項

タイトル別名
  • An established process of Municipal Council of Social Welfare and formation of practice theory in Japan

抄録

1949年のGHQの助言に基づき福祉系民間団体の統合的事務を行う組織として設置された中央社会福祉協議会(以下「中社協」。後の「全国社会福祉協議会」(以下「全社協」))および都道府県社会福祉協議会(以下「都道府県社協」)とは違い、市町村社会福祉協議会(以下「市町村社協」)の設置には、当時、厚生官僚であった黒木利克と中社協幹部職員であった牧賢一の強い意図が働いていた。二人は、GHQおよび日本政府の計らいでアメリカ社会事業視察に派遣され、そこで見聞した地域住民主体による共通課題解決への取り組みを促進・支援するコミュニティ・オーガニゼーション(以下「CO」)実践に触れ、日本おけるCO実施機関として市町村社協の設置を強く構想するようになったと考えられる。本論では、市町村社協設立前後の経緯をたどりながら、そこへの黒木利克・牧賢一の関わりを当時の文献を紐解きながら検証し、CO機関としての市町村社協の使命を再確認する。

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