島根県におけるメロンの育種と普及の歩み

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タイトル別名
  • History of breeding melon cultivars and distribution from Shimane Prefecture
  • シマネケン ニ オケル メロン ノ イクシュ ト フキュウ ノ アユミ

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抄録

島根県におけるメロンの育種は,昭和24(1949)年,温室メロンと同等の品質を保持した露地メロンの育成を目標に開始した。以後今日までの70数年間,当県は一貫して黄皮白肉系のメロンを中心とした品種改良に取り組み,数多くの品種・系統を育成した。1 昭和32(1957)年に‘新芳露’,昭和33(1958)年に‘芳潤’,昭和39(1964)年に‘麗玉’をそれぞれ育成した。特に‘新芳露’は果実の特性が優れたことから,当時の露地メロンの標準品種となった。2 昭和49(1974)年にハウス栽培用品種として‘ゴールドスター(“島交1号”)’を育成した。‘ゴールドスター(“島交1号”)’は,果形が正円形でネットも良く揃い,滑らかな肉質と香りの高さは極上である。3 平成5(1993)年に‘おくに’,平成6(1994)年に‘おくに春I’を育成し,それぞれ品種登録を行った。両品種ともつる割病およびうどんこ病に対して抵抗性を有する。4 平成26(2014)年,ブランド力を強化するため,当県が育成した黄皮白肉系の品種・系統を‘ゴールデンパール(R)’として商標の登録を行った。

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