乾田直播栽培における鎮圧後播種体系と「彩のきずな」の施肥法

書誌事項

タイトル別名
  • Direct seeding affter compaction in dry paddy field and method of fertilizer application for a rice cultivar “SAINOKIZUNA”
  • カンデン ジカマキ サイバイ ニ オケル チンアツ ゴ ハシュ タイケイ ト 「 アヤ ノ キズナ 」 ノ セヒホウ

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説明

安定生産可能な水稲乾田直播栽培技術を開発するため,漏水防止を狙った耕耘-鎮圧-播種体系における「彩のきずな」の生育収量,鎮圧条件,高速高精度汎用播種機の播種精度,乾田直播栽培における「彩のきずな」用基肥一発肥料を検討した。その結果,従来のロータリシーダ播種体系では課題であった漏水の多いほ場条件では,鎮圧により漏水は代かきほ場並みに抑えられ,多収が得られた。一方で,鎮圧を省いても漏水の少ないほ場条件では,鎮圧による水稲の生育抑制が問題となった。このため,ほ場条件に応じた鎮圧の要否判定が必要と考えられた。鎮圧方法は,カルチパッカを用いた場合2回作業が適し,砕土率と土壌含水率はそれぞれ高い条件で実施すると鎮圧効果が高かった。高速高精度汎用播種機は,播種深が安定しており,苗立率が高い要因の一つと考えられた。「彩のきずな」の基肥一発肥料は,LP40を窒素成分で9kg/10a,LPS60を同3kg/10a,リン酸,カリ成分をそれぞれ9kg/10aを配合した肥料が適すると考えられた。

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