プロヒドロジャスモンのピーマンの生育に与える影響とアザミウマ類の防除効果

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タイトル別名
  • Effect of prohydrojasmon on bell pepper growth and control of thrips
  • プロヒドロジャスモン ノ ピーマン ノ セイイク ニ アタエル エイキョウ ト アザミウマルイ ノ ボウジョ コウカ

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抄録

果樹の植物生長調整剤として市販されており,野菜ではトマト・ミニトマトでアザミウマ類に対する忌避効果が報告されているプロヒドロジャスモン液剤の,ピーマンの生育とアザミウマ類,天敵類の密度に与える影響を検証した。100倍または500倍希釈液を2回散布した結果,ピーマンの草丈および節数は無処理と同程度で推移したが,ミカンキイロアザミウマ成虫密度は無処理と比較して低かった。次に,タバコカスミカメおよびタイリクヒメハナカメムシ利用条件下において,500倍希釈液を7日間隔で5回または14日間隔で3回散布したピーマンでは,対照と比較して草丈が低くなったものの,収量は同程度となり,生育に問題はないと考えられた。また,アザミウマ類密度は,処理したピーマンで対照と比較して低く推移したのに対し,天敵類は放飼直後に処理区で密度が高くなったことから,害虫の密度抑制効果に加え,これらの天敵を誘引する効果があると考えられた。

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