Seedling cultivation method to reduce the height-diameter ratio of non-pollen Japanese cedar container-seedlings using basal bending by snow

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  • 積雪による根元曲がりを活用した無花粉スギコンテナ苗の形状比を低く抑える育苗方法
  • セキセツ ニ ヨル コンゲン マガリ オ カツヨウ シタ ムカフン スギコンテナ ナエ ノ ケイジョウヒ オ ヒクク オサエル イクビョウ ホウホウ

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スギのコンテナ苗は,形状比(苗高/根元径)が高くなりやすく,植栽直後の樹高成長が抑制されるなど課題になっている。このことから,積雪による根元曲がりを活用し,形状比を低く抑える育苗方法(根元曲がり育苗法)について検討した。11月上旬に積雪による苗への加重が一定方向にかかるように,棚板とコンクリートブロックを用いて傾斜を作り,そこにマルチキャビティとMスターの2種類のコンテナ苗を並べて越冬させた。翌年の6月上旬にコンクリートブロックを外して平坦にし,そのまま10月上旬まで育苗した。6月の時点では積雪による加重によって苗の主軸が大きく曲がっていたが,折れた苗はなかった。その後,時間の経過と共に苗の主軸の曲がりは徐々に回復し,10月にはほぼ通直になった。また,苗高の成長量は抑制され,根元径が太くなったことから,その形状比は対照区の苗より20程度低くなった。以上のことから,本手法は簡便にコンテナ苗の形状比を低く抑える育苗技術になりうると考えられた。

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