農薬の後作物残留リスク : 土壌中農薬の挙動と作物への移行

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タイトル別名
  • Risk of pesticide residue in succeeding crops : Behavior of pesticides in soil and their transfer to crop
  • ノウヤク ノ アトサクブツ ザンリュウ リスク ドジョウ チュウノウヤク ノ キョドウ ト サクモツ エ ノ イコウ

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説明

土壌に残留する農薬の後作物残留リスクについて調査した。物理化学性の異なる10農薬を土壌に散布処理し,計8種類の葉菜類および根菜類における残留濃度の違いを比較した。さらに,シュンギクについては,農薬残留と栽培時期(冬作,初夏作,秋作,春作)等の関係についても検討した。l.土壌残留農薬のうち,作物が吸収可能な農薬濃度(水抽出濃度)は,いずれの栽培時期においても日数が経過するにつれて減少した。2.ジノテフランを除く9成分において,葉菜類では供試作物間で大きな差は認められなかった。また,ジノテフラン,イミダクロプリド,クロチアニジン,メタラキシルMでは,葉菜類が根菜類よりも概ね高い残留濃度を示した。3.プロシミドンについては,リーフレタスおよびニンジン根を除いて一律基準(0.01ppm)を超過した。4.シュンギクにおける残留濃度は,栽培時期にかかわらず,また露地栽培と施設栽培のいずれでもジノテフラン,イミダクロプリド,クロチアニジン,メタラキシルMで高い傾向にあった。

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