バレイショ新品種「コナユタカ」の育成

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タイトル別名
  • A new potato variety “Konayutaka”
  • バレイショ シン ヒンシュ 「 コナユタカ 」 ノ イクセイ

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抄録

「コナユタカ」は,地方独立行政法人北海道立総合研究機構北見農業試験場によって育成されたでん粉原料用品種で,2014年に北海道の優良品種に認定され,2018年に品種登録された。「コナユタカ」は,「コナフブキ」へのジャガイモシストセンチュウ抵抗性の付与を目指し,2003年に「根育38号」を母,「K99009-4」を父とした交配後代より選抜された。第二次個体選抜ののち,ジャガイモシストセンチュウ抵抗性及びジャガイモYモザイク病抵抗性のDNAマーカー検定を行い,抵抗性個体を選抜した。その後,枯ちょう期,収量,でん粉価により選抜し,育成された。「コナユタカ」は,枯ちょう期が「コナフブキ」よりやや遅い“かなり晩”で,ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を有し,上いも重及びでん粉重は同品種より多収である。また「コナフブキ」と同様にジャガイモYモザイク病に抵抗性を有し,でん粉品質は同等である。今後「コナフブキ」に替えて,でん粉原料用バレイショの安定生産に貢献することが期待される。

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