長さの異なるフィンガージョイントでたて継ぎしたスギ,ヒノキ,エゾマツ材の曲げ強度特性

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タイトル別名
  • Bending strength properties of finger-jointed sugi, hinoki and ezomatsu lumber with different finger lengths
  • ナガサ ノ コトナル フィンガージョイント デ タテ ツギ シタ スギ 、 ヒノキ 、 エゾマツザイ ノ マゲ キョウド トクセイ

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抄録

スギ、ヒノキ、エゾマツの3樹種について、異なるフィンガーカッターを用いてフィンガー長さ17mm、6.3mm、3.7mmのフィンガージョイント(FJ)試験体を作製し、曲げ試験を行った。ヒノキについては、さらにフィンガー長さ6.5mm、6.7mmのFJ試験体を作製し、曲げ試験を行った。これらの試験結果から以下のことが明らかになった。(1)スギではフィンガー長さ17mm、6.3mmのFJ試験体の曲げ強度に差は見られなかった。(2)ヒノキでは曲げヤング係数14kN/mm2未満で区分されたひき板で作製したFJ試験体では、フィンガー長さ17mmと6.3mmのFJ試験体で曲げ強度に差は見られなかった。曲げヤング係数14kN/mm2以上で区分されたひき板で作製したFJ試験体では、フィンガー長さ17mmに比べて6.3mmのFJ試験体の曲げ強度はわずかに低かったが、6.5mmのFJ試験体では17mmと同等の曲げ強度が得られた。6.5mmでは接着面積が増えたことで曲げ強度が向上したと考えられる。また、加工時の1刃あたりの送り量を0.50mmとすることで、フィンガー長さ6.5mm、6.7mm曲げ強度は大きく向上した。(3)スギ、ヒノキともフィンガー長さ3.7mmのFJ試験体は曲げ強度が低かった。(4)エゾマツでは、フィンガー長さの影響は見られず、17mm、6.3mm、3.7mmのFJ試験体の曲げ強度は同等であった。

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