京都府立大学農学部附属下鴨農場および京都府立植物園におけるオサムシ科昆虫群集 (Coleoptera: Carabidae)の26年間の変化

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タイトル別名
  • キョウト フリツ ダイガク ノウガクブ フゾク シモガモ ノウジョウ オヨビ キョウト フリツ ショクブツエン ニ オケル オサムシカ コンチュウ グンシュウ(Coleoptera: Carabidae)ノ 26ネンカン ノ ヘンカ
  • Changes in ground-beetle assemblage (Coleoptera: Carabidae) at University Farm and the Kyoto Botanical Garden in Shimogamo over the last quarter-century

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抄録

2011年4月から7月にかけて,京都府立大学下鴨農場および京都府立植物園にピットフォールトラップを設置して地表徘徊性オサムシ科昆虫成虫を採集し,その群集構成を明らかにするとともに,1985 年に同様の方法で明らかにされていた群集構成と比較し,その変化を記録した。2011年には下鴨農場で15種,植物園で4種が確認された。下鴨農場における優占種はコゴモクムシ,その他の主要種はアカアシマルガタゴモクムシ,ホシボシゴミムシ,セアカヒラタゴミムシ,オオズケゴモクムシ,ケウスゴモクムシであり,これら6種で全個体数の85%を占めた。26年の間に,下鴨農場では種子食性のアカアシマルガタゴモクムシおよびオオホシボシゴミムシの相対数が増加したが,優占種および構成種に顕著な相違は認められなかった。植物園では26年前に優占していた捕食性大型種のヤコンオサムシの個体数の著しい減少とともに,群集が変化したことが示唆された。

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