遠隔教育における大学生の健康に関する調査(第2報) : 全面遠隔から対面・遠隔併用型授業へ移行して

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タイトル別名
  • A Survey on the Health of University Students in Distance Learning (Second Report): The Transition from Full-Remote Classes to Combined Face-to-Face and Remote Classes
  • エンカク キョウイク ニ オケル ダイガクセイ ノ ケンコウ ニ カンスル チョウサ(ダイ2ホウ)ゼンメン エンカク カラ タイメン ・ エンカク ヘイヨウガタ ジュギョウ エ イコウ シテ

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抄録

西南女学院大学

新型コロナウイルスの感染対策として、本学では、 1年間にわたるほぼ全面的な遠隔授業を経て、対面・ 遠隔併用型授業へと授業形式を移行させた。対面・ 遠隔併用型授業は、自宅で受講する遠隔授業と大学 構内に登校する対面授業とを組み合わせるため、感 染対策として学内滞在人数を減らすことができるが、 生活リズムが不規則になることが危惧された。そこで 2020年度後期の遠隔授業終了時と2021年度後期の対 面・遠隔併用型授業の終了時に、本学栄養学科の学生 を対象として健康に関するアンケート調査を継続して 行い、遠隔授業下での授業形式が学生の心身に及ぼす 影響について検討した。  その結果、対面・遠隔併用型授業では、全面遠隔授 業と比べて受講時間の長さから生じる体調不良を軽減 できる、交流の機会が増えるなどのメリットがある一 方、生活リズムが不規則になり、食事や睡眠、運動量 を含め体調を管理することが難しくなることが示唆さ れた。また、学生同士の関係が築かれていないうちに 遠隔授業が始まった学年では、その後も不安や孤独を 感じており、学修意欲が低下していることが示唆され た。学生生活における不安を取り除くために十分な配 慮を行う必要があると考えられた。

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