線刻人物図と古墳時代地域集団の対外認識 : 安福寺横穴を中心に

書誌事項

タイトル別名
  • センコクジンブツズ ト コフン ジダイ チイキ シュウダン ノ タイガイ ニンシキ : アンフクジ ヨコアナ オ チュウシン ニ
  • External Recognition of Immigrant Groups as Seen from Ancient Engravings

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説明

大阪府柏原市安福寺北群一〇号横穴の線刻図像のなかで中央の鳥羽冠を被った人物について、時期的に近い東アジアの類例と比較検討し、ユーラシアの四世紀から九世紀頃には、鳥羽冠が古代朝鮮半島人を識別し、認識する次元での図像要素であることを述べた。加えて、安福寺人物図は頭椎大刀の表現があり、これらの要素から同時代の線刻画とした。また、高句麗壁画の鳥羽冠人物図と酷似することから、八世紀以降の文献史料では百済系渡来人氏族の集住地とされたが、考古資料によって彼らの対外認識を明らかにし、渡来系集団の実態を示した。

横穴

線刻

高句麗

渡来系集団

鳥羽冠

identifier:RO001300011546

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