中国語における成語の統語的振る舞いに関する考察

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タイトル別名
  • チュウゴクゴ ニ オケル セイゴ ノ トウゴテキ フルマイ ニ カンスル コウサツ
  • A Study on the Syntactic Behavior of Chinese Idioms

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抄録

中国語の成語は、統語的振る舞いという点では日本語の成語や諺に比べてずっと活動的であり、学習者にとっては自発的にその用法を修得することが困難である。本研究では、名詞フレーズの形を取る成語(名詞性成語)を考察の対象とし、それらが述語や連用修飾語になる現象について考察をおこなった。サンプルとして取り上げた33語の名詞性成語を名詞的な振る舞いに留まるものと述語・連用用法を具えるものに選り分け、分析を加えた結果、述語・連用用法を具える名詞性成語はほぼ全てが対偶形式をとり、「汎説(大河内1997)」という意味的特徴を持つことが明らかとなった。汎説の意味は、名詞性成語が述語・連用修飾語として機能する上で極めて重大な役割を担っている。

名詞性成語

統語的振る舞い

対偶形式

汎説

名詞性成語

統語的振る舞い

対偶形式

汎説

identifier:BO010700011472

収録刊行物

  • 文学部論集

    文学部論集 107 29-44, 2023-03-01

    佛教大学文学部

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