ホワイトカラー犯罪をめぐる犯罪学理論の考察 : 企業にとって効果的なコンプライアンス体制を探求する作業の一環として

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タイトル別名
  • Criminological Theory of White Collar Crime : As Part of the Work to Research Effective Corporate Compliance System

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説明

本稿は、企業犯罪や企業不祥事の防止にとって有効なコンプライアンス体制の内実を探求する作業の一環として、英米を中心に活発に展開されているホワイトカラー犯罪に対する犯罪学理論の構築を目指した試みについて、多角的に考察を加えるものである。具体的には、①社会構造や社会過程に着目した理論化の試み、②行為者の意思決定に着目した理論化の試み、③企業組織の構造や文化に着目した理論化の試み、④多元的要因に着目した統合的理論化の試みの順に、それぞれの代表的な見解に考察を加える。さらに、そこから、企業犯罪や企業不祥事の防止にとって効果的なコンプライアンス体制を構築する際に、必要な示唆を導き出すことを目指すとともに、今後の研究課題を確認する。

収録刊行物

  • 法学新報

    法学新報 125 (11-12), 65-102, 2019-03-15

    法学新報編集委員会

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