福知山市における「AI の意識調査」に関する分析 ―ソーシャル・キャピタルの視座から―

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  • An analysis on AI perception among Fukuchiyama city residents

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抄録

本研究の目的は、人口減少社会において人材も社会資源も不足する中山間地域などで、AI に地域経営を代行させる場合、どのようなソーシャル・キャピタル(以下、SC)の下位概念が、「AI パーセプション」(AI の受けいれやすさ)が高いのかを福知山市の無作為抽出した20 歳以上の市民1000 名を対象として郵送法で行った「AI の意識調査」の結果を分析して明らかにすることにある。 調査の結果は、「ICT リテラシー」、「AI パーセプション」、「SC」に関する設問群に対して因子分析を行い、因子分析によって得たパターン得点を用いて「AI パーセプション」に関する8 つの因子を被説明変数とし、「ICT リテラシー」4 因子および「SC」3 因子を説明変数とした重回帰分析(OLS)を行った。分析の結果、現在の生活にICT 技術を応用している人ほど、将来のAI に対して肯定的な意識があるとともに、生活でペット型ロボットやロボット掃除機など日常でロボットを利用している人ほど、日常生活にAI が導入されることに対して肯定的な意識を持っていることが示された。一方で、本研究の主眼である「SC」と「AI パーセプション」との関連については、すべての「AI パーセプション」因子と「SC」因子との間に有意な関連が確認されなかった。

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