心肺蘇生後の高次脳機能障害に対して、長期のリハビリテーションが有効であった一例
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説明
type:Article
高次脳機能障害は一般的には回復が不良で、社会復帰を果たすのは困難な例が多い。 今回我々は、突然の心室細動発作により心肺停止となり、蘇生後の低酸素脳症により多彩な高次脳機能障害をきたした一例を経験した。洛和会音羽病院での急性期治療の後、当院回復期リハビリテーション病棟へ転院し高次脳機能訓練を中心としたリハビリテーションを開始した。180日入院し、退院後は外来リハビリテーションにて週1回の高次脳機能訓練を継続し、自宅でも家族と共に家事動作や調理動作などの訓練を継続した。発症1年2カ月後には調理師として社会復帰を果たし、2年後には自動車運転も可能となった。入院期間のみならず、退院後も切れ目のないリハビリテーションを長期間継続したことにより、著しい高次脳機能の回復につながったと考えられる。
identifier:洛和会病院医学雑誌(1341-1845)34巻 Page32-36(2023.03)
identifier:1341-1845
identifier:http://kintore.hosplib.info/dspace/handle/11665/2944
収録刊行物
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- 洛和会病院医学雑誌
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洛和会病院医学雑誌 34 32-36, 2023-03-31
洛和会ヘルスケアシステム
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050296123054792832
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- NII書誌ID
- AN10556475
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- ISSN
- 13411845
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB