全世界共通最低法人税率の導入 : 柱2の概要

書誌事項

タイトル別名
  • ゼンセカイ キョウツウ サイテイ ホウジン ゼイリツ ノ ドウニュウ : ハシラ 2 ノ ガイヨウ
  • Zensekai kyōtsū saitei hōjin zeiritsu no dōnyū : hashira 2 no gaiyō
  • Introducing global minimum corporate tax : outline of Pillar 2

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抄録

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柱2の考え方は,全世界共通最低法人税率(15%)による課税(GloBEルール)を導入するというものである。その主な考え方は,次のとおりである。①軽課税国に利益を留保し,税をほとんど負担していない多国籍企業グループから適切な税負担を求める。②求める税負担の基準として,全世界共通最低法人税率15%を設定し,15%に満たない税負担となっている場合,当該多国籍企業グループの最終親会社から,当該満たない税額の納付を求める(IIR)。③全世界連結総収入額が7億5000万ユーロ以上の多国籍企業グループに対して,適用する。④IIRが適用されない場合には,別途の補完措置として,軽課税支払いルール(UTPR)が適用される。⑤GloBEルールのほかに,源泉地国に対して,条約の恩典を否認できる制度として,租税条約恩典否認ルール(STTR)が設けられる予定である。

髙久隆太教授退任記念号 論文

収録刊行物

  • 三田商学研究

    三田商学研究 65 (5), 31-44, 2022-12

    慶應義塾大学出版会

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