妊婦と夫への出生前診断の認知度に関する実態調査

書誌事項

タイトル別名
  • Field Research on the Levels of Attitude of Expectant Mothers and Their Husbands with Regard to Prenatal Diagnostic Testing

抄録

本研究の目的は,妊婦と夫の出生前診断の認知度と情報源を明らかにし,意思決定の際の援助の示唆を得ることである。2016年9月~2017年6月に,妊娠22週以降の妊婦と夫460組を対象に,無記名自記式質問紙調査を行った。有効回答は192組(回収率47.2%,有効回答率41.7%)であった。出生前診断を「よく知っている」との回答は,妊婦は32.3%で,夫の16.1%に比較して有意に高かった。「よく知っている」との回答は,妊婦は羊水検査,胎児ドック,NT測定の順に高く,夫は羊水検査,母体血清マーカー検査,NIPTの順に高かった。出生前診断に関しての情報源は,妊婦はテレビ(55.3%),インターネット,友人・知人の順に高かった。夫はテレビ(44.3%),妻(32.8%),インターネットの順に高かった。また,情報源で医師と回答したのは,妊婦11.7%,夫8.6%であった。出生前診断を受検するか否かについて意思決定する際に,医療者に相談できるシステムの構築が必要である。医療者は,妊婦と夫の両方に,知識の程度を確認しながら情報提供をする必要がある。

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