Tickle sensibility-Empathy and Proprioception in Nursing Students-

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Other Title
  • 看護学生の感性をくすぐる-共感と自己受容の関連-

Description

本研究は,看護学生の体験から得た感動を共感としてとらえ,それらの特徴と精神看護の主な要素のひとつである自己受容との関連を明らかにすることを目的とした。 研究方法は,精神看護学援助論に導入した「自然散策演習課題レポー ト」の内容分析である。レポートの課題は,①自由に校内を散策しながら感動した事象を発見する,②その感動体験が過去にあったかどうか振り返り,その時期や風景を表現する。③散策後の自分の気持ちを絵画で表現するであった。 研究対象はA大学看護学科3年次生78名中,研究に同意した44名であった。課題分析の結果132の回答が得られ,課題ごとの回答結果は,①感動した事象は「植物」「自然を体感」「生活環境」「人」「絵本」であった。②過去の体験と同一体験をした時期は「幼児期」「大学入学前後」「思春期」「その他」であり,表現された言語を分類すると「感情語」,「感覚語」,「思考語」の順で多かった。③クレヨンで創作した気持ちの表現は,「今日の体験が楽しく感動」「あたたかくこころがワクワク」「追及爽快,ワクワク」など,今を肯定的にとらえている表現が多く,植物や青空を描写した作品がほとんどであった。散策による体験学習は自然や植物などを五感でとらえ,これまでの自分の体験を重ね合わせたことで自己の感情を素直に受け入れ自己受容へ発展していることが考えられる。また,過去の体験と五感をとおして捉えた事象が過去の体験をとおして強化され,共感へ発展し自己を受け止める自己受容に繋がったと考えられる。 これらの結果から,看護学生の情意領域の教育的な関わりについて考察した。

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