ハイリスク新生児の母乳育児支援 看護職者の認識からみた電動搾乳器の活用に関する課題

書誌事項

タイトル別名
  • Support for breastfeeding mothers of high risk neonates : Issues among NICU nurses consciousness of use of automatic electric breast pumps
  • ハイ リスク シンセイジ ノ ボニュウ イクジ シエン カンゴ ショクシャ ノ ニンシキ カラ ミタ デンドウ サクニュウキ ノ カツヨウ ニ カンスル カダイ

この論文をさがす

説明

本研究の目的は、ハイリスク新生児の母親の搾乳による身体的負担を軽減するために、看護職者の電動式搾乳器に認識を調査し、電動式搾乳器の積極的導入に際しての課題を明らかにすることである。対象は、2002年12月に開催された第12回日本新生児看護学会、または、2003年2月に実施されたNICU看護セミナーに参加した看護職者とし、一部自由記載を設けた構成型質問紙を用いて調査を実施した。800人に質問紙を配布し、255人から回収した(回収率31.9%)。その内、学生および搾乳指導経験のない回答者を除き、190人を分析対象とした。その結果、次のことが明らかになった:1)用手搾乳を肯定する理由は「圧を調整できる」、搾乳器を否定する理由は「圧が調節できない」であったが、文献的には、新生児の吸啜と同じような機能を持つのは電動式搾乳器であった。;2)いかに条件が整った電動式搾乳器でも使用は認め難いと考える回答者は19%であり、その理由は「手を使うことについての肯定的認識」および「電動搾乳器の機能につての否定的認識」であった;3)「電動式搾乳器に対する誤解があり、使用できない雰囲気がある」との回答は13%であった。これらの結果から、電動式搾乳器の積極的導入に際しての課題は、看護職者が電動式搾乳器について適切な判断ができるよう教育の機会を設けることであると考えられた。

収録刊行物

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ